野生のペンギンの群れ

 

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前回のあらすじ。

 

サバンナ拉致を回避し、 南アフリカの大海原を爆走。

 

着いた先はゴミか海藻かと思うぐらいに

辺り一面アザラシが群れをなしている小島。

 

道中、激レアのゾウアザラシを発見し、 運を使い果たしてしまったのか。

 

本日は一体どんな仕打ちをされるのやら・・・。

 

 リベンジマッチ?

 

今日もまたタクシーに押し込められ。

 

ナビの目的地を見てみると

 

 

「うわぁ・・・これ絶対クジラウォッチング(船)しかねーわ・・・」

 

 

というような沖合の場所。

 

10~11月付近はクジラの交尾の時期であり、

南極から南アフリカの方に鯨が大量に移動し

その際にめちゃくちゃ沖近くに接近する、そんな情報を得ております。(Google調べ)

 

実は我々、 過去にクジラを探索しに行った事があったり。(強制)

 

その時はアイスランドだったのですが

めちゃくちゃ寒いわ、雨は振ってるわ、海は大荒れで船揺れるわ。

 

乗船者の半分以上がゲロゲロ吐きまくり、

なぜか意気揚々と乗った嫁もぐったりで寝込み。

 

そんな中ひきこもりのワタクシ、

なぜかその時だけはピンピンしており

船の甲板に一人陣取っておりました。(皆は船内)

 

雨風にさらされながら一人で海を見続ける事、3時間。

 

 

「何の成果も得られませんでしたぁぁぁぁ・・・!」

 

 

いや、ホント何も代わり映えの無い海を

こんなに眺めたのは人生初ですよ(苦笑)

 

やはり野生、思ったとおりには出てきてくれませぬな。

 

そう。

 

嫁はこの時のリベンジを今日果たすつもりではなかろうか・・・。

 またもや黒い群れあらわる

 

目的地はアフリカ大陸最南端の喜望峰。

 

・・・ではなくその途中の浜辺で降ろされ

5分ほど歩いた先には黒い群れが日向ぼっこをしておりました。

 

 

てっきりクジラを見に行くんだと思ってたので これには本当に拍子抜け。

 

 

ことらことら

「クジラウォッチングすると思って、

身構えちゃったよHAHAHA!!」

 

 

なんて安堵から言葉が出たワケですが返ってきた返答が無慈悲。

 

 

嫁

 「既に6日後に予約済みである」

 

 

・・・これに関しては

むしろダメージ受けるのは嫁の方なのに、なんという諸刃の刃。

 

いやはや身体を張りますな(ΦωΦ)

 南アフリカの地で天へと羽ばたく

 

写真で見るとなんか良さげなのですが

正直ペンギンと散歩出来たり、間近で見れる所はいくらでもあるので

わざわざこんな所まできて見なくてもという感じはあり。

 

むしろ先日の大量のアザラシの大群を見てしまった分、

若干のしょぼさを感じてしまったなと。

(特筆して書くこともないぐらい)

 

それは実行犯の嫁も思ったようで

なんだかやりきれてない顔の全てを破壊する者こと嫁。

 

タクシーに乗っている中、スマホをごそごそと調べ始め

突如嫁が閃いたかのように進路が変わる。

 

到着した先には

無数に広がりまくった急斜・急カーブ満載の

 

「超大型滑り台」

 

良く見てみると生身で滑る系ではなくソリ?に乗るタイプで

前に倒すとブレーキ、後ろに倒すとアクセルになるそんな大きなレバーがあったんですよ。

 

日本でもこういったタイプの滑り台は乗った事がありますが、

危なくないように・怪我しないように

どれだけアクセル踏もうが大丈夫なように設計されていたりすると思います。

(日本は子供を怪我させたら面倒な事になるし)

 

・・・しかし。

 

ここは暗黒大陸・南アフリカ。

 

 

・・・・ごごごごごごごごごごおおおおおおぉぉぉぉぉん・・・・!

 

 

とんでもなく重みのある音と風を切るスピード感。

この様子を例えるなら

 

「全盛期のマイク・タイソンと対峙する」

 

そんな感じ。

 

・・・これは嫁がやるのかな? そう思いながら嫁の顔をゆっくり見ると

無言で顎をくいっと。

 

あぁなるほど、 やはり俺がやるのか・・・/(^o^)\

 

というワケで

子供が前で僕が覆いかぶさるように後ろになり、いざ出発。

 

 

腹筋が痛むぐらいに急斜面をゆっくりコロコロ上昇し

5分ぐらい登った頃でしょうか、上り終えた瞬間。

 

 

”体感FUJIYAMA”

 

 

滑り台とは思えぬ程の豪スピードで 駆け下りるではありませんか。

 

片手で動画撮影していたのですが

予想以上のスピード・風の抵抗・急カーブに携帯も体も落ちそうになった為、

息子に

 

 

「ちょ、ブレーキっ!ブレーキっ!」

 

 

しかし、その返答もなく息子は満面の笑みになっているのみ。

(僕の所からだとレバーに手が届かない)

 

ここでハッ!とヤバい事に気づいたのですが

そういえばワタクシの息子、根っからのスピード狂。

 

ブレーキを戻す気配もなく、

フルアクセルで急カーブを駆け抜けた結果、

 

“我々(ソリごと)は天へと羽ばたいた”

 

 

ホントびっくりするぐらいめっちゃ飛んだ。

 

しかし、 運がよかったのか僕も息子もうまい事、

無事着地したのですが

 

 

・・・ごごごごごごごぉぉぉおおおお!!!!

 

 

という激しい音が後ろから近づいてる事に気づき。

 

そう。

 

真後ろには猛スピードで突っ込んできたソリが。

(安全装置ないんかい/(^o^)\)

 

息子が当たらないように庇い、 自分も間一髪避けたっ!

・・・と思いきや。

 

 

「・・・ぬわぁぁぁぁあああああああ!!!!!!」

 

 

ドラクエ5のパパスの叫び声か如く

”左中指がゴリゴリッと轢かれる”

 

むっちゃ痛い、ここ10年で一番痛い。

 

それでも2台目に襲われる可能性がある為、

痛がってる場合ではなく 急いでソリを元に戻し、息子を投げ入れ脱出。

 

どうにかゴールまで命からがら辿り着きましたm(_ _)m

 嫁も羽ばたく

 

ゴール地点には嫁がおり

僕の痛々しい姿を見て満面の笑み。(悪魔)

 

あまりにもテンションが上っていたので

2周目は嫁と息子で挑戦する事に。

 

しかし。

 

行きはめちゃくちゃ笑顔だったのに戻ってきた時には

 

”嫁・息子の全身はボロボロ”

 

息子は頭から血を流し、

嫁は頭と肩と膝から流血しているではないですか・・・。

 

そう。

 

わたくしめの息子は懲りずに

ノンブレーキ・フルアクセルでまた大空へと羽ばたいていたのです。

 

 

これが高いお金を払った教育の成果・・・っ!/(^o^)\

 

南アフリカに着いて暴漢に襲われるでもなく

まさかことら家一同、滑り台で満身創痍になるとは。

 

 

恐ろしや、暗黒大陸・・・っ!

 

 帰るチャンス?

 

部屋に戻ってきた時にはゴリッと轢かれた左中指がドス黒く、

そしてでかでかと腫れ上がっているじゃぁないですか・・・。

 

どのぐらい腫れあがってたかと言うと

キーボードで”D”を押してるのに”F”まで触れるレベル。

 

あぁ・・・ これもう完全に骨逝っちゃってんなと。

 

終わった・・・ ・・・

いや、待てまて、一旦冷静に考えてみよう。

 

家族全員が怪我をしている、(特に僕)

この状況は実は帰るチャンスじゃないのか!?

 

 

「あーこんな腫れてたらもう楽しい旅行の続きはできないなー(チラッ)

皆も痛々しい格好してるし、これは戻ってすぐ検査しないとなー(チラッ)

あーイタタタタタ・・・(棒)」

 

 

そんな痛々しい僕の姿を見て嫁は

 

 

「明朝は山也」

 

 

額から血をタラリと垂れ流した嫁は

そんな不気味なセリフと共に 次の目的地へと僕を強制連行するのでした・・・。

 

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